『ウッドナビ™』の思い

私たちは、木材安定調達の阻害要因が、川上から川下の事業者間の
情報の分断にあると捉え、情報共有プラットフォームをスタートしました。
私たちが考える問題点と、ご提案する解決策に関してまとめました。

発案と背景と目的

私たちの属する木材業界は、実に様々な問題を抱えています。数年ごとに繰り返す供給過多、在庫不足、それによる価格相場の乱高下による損失、資源は沢山あるのに、活用が進まず機会損失をしている国産材、極めつけに令和3年に業界を襲った“ウッドショック”。また、DX化が遅れている点も、あらゆる可能性に蓋をしている状況です。私たちはこれらを解決すべく、先進的なIT技術を用いて新しい挑戦を開始しました。

従来の状況とSaasシステムでの情報共有

業界の抱える問題点

①情報の分断による在庫のバラつき

流通業界において、川上に行けば行くほど在庫の過不足のブレが大きくなり(SCM用語でブルウィップ現象といいます)、木材業界は特にこれが顕著だと感じております。在庫のブレは、供給のブレであり、価格相場のブレとも直結しています。その原因は情報が分断され、少ない情報で業界全体が動かざるを得ない状況にあります。この問題に対して、実態需要や流通、生産者の本音をいかにして共有し、供給を安定化させるかが課題です。

従来の状況と在庫のブレ

②情報に時間差のある木造建築プロセス

一般的な木造建築のプロセスは、設計仕様が固まってから川上業者へ情報が伝わり、既に決定した納期と使用部材を納めるために奔走するということが多いです。状況がわからないので川上業者は多めに在庫する必要があり、川下業者は流通量の少ない特殊な部材を設計に組み込んでしまい、供給難やコストアップに繋がります。こういったミスマッチが結果として適正な木材利用、品質、設計自由度を損なう原因になっております。

木造建築のプロセス

私たちの考える解決策

①真のSCM(サプライチェーンマネジメント)体制の構築

流通を安定化させるには、SCM体制の構築が必要不可欠です。SCMは今では多用されている言葉ですが、真のSCMは後工程が需要に合わせて(減った分)発注・生産指示をし、それに合わせて補充する、このチェーン体制を連鎖的に構築することであると定義しました。『ウッドナビ』では、このSCM体制の構築を課題の一つとし、ツールとしてWEBシステムを活用し、各事業者が実需用に則した補充を行い、在庫を低減することを目指します。

サプライチェーンマネジメント体制

②『木造ECI』で実需用と川上情報の早期共有

ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式”とは、設計段階から施工者が参画し技術協力することで建設コストの縮減・工期短縮を目指す建築方式です。『ウッドナビ』では“木造ECI”と称し、企画・設計段階から川上業者を決定し主体的に関与することで建築・流通情報を共有し、木材安定供給や適正利用を目指すものと定義しました。これにより、木造建築の設計自由度も向上するとともに、川上業者と施主の距離も縮まり、顧客満足度と、川上業者の意識向上に繋がります。

木造ECIの建築プロセス

川上~川下、関連業者が一体となって供給安定化と木材の価値向上を目指す

木材業界は世界的な情勢に振り回され続けて、疲弊しております。しかし、木材の利用はSDGsの観点から言っても日本の、ひいては人類の主要命題といっても過言ではないでしょう。木材が本当の意味で価値あるマテリアルとなる為に、『ウッドナビ』では関連業者が一体となって課題解決に取り組み、業界全体のビジネスを活性化させることを目標としております。スケールの大きなお話ですが、まずは出来ることから少しずつ実現していきます。

ウッドナビを利用した木材業界の活性化

『ウッドナビ™』の機能

木造物件情報の共有から、木資材の受発注、木資材の問い合わせなど、
木材の調達・供給に必要な機能をワンストップで提供しています。

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